2010年1月24日日曜日

「ハイチ地震被災者へ心をよせる人のつどい」

小澤です。成田でニューヨーク行きの飛行機を待っています。
このブログの更新は現地からはかなり難しそうな見通しです。

東京で開催計画中のイベント
「ハイチ地震被災者へ心をよせる人のつどい」の日程と場所が決定しました。

日程:2月7日(日)開場4時 開始4時半 (終了7時半?)
場所:NPO法人アート・トラスト&彩ギャラリー 会議室
地下鉄の青山1丁目駅から歩いて3分ほどです。
http://gallery.art-trust.net/?cid=3135

NPO法人アート・トラスト様は趣旨に賛同し、
無償で会場をお貸しくださることになりました。
ご協力に感謝します。

なお、当日はハイチの映像を交えて被災前の様子をご紹介したいと思います。
さまざまな側面からハイチに想いを寄せておられる方々の
交流と癒しの場になればと 思います。

2010年1月23日土曜日

それではいってまいります

多くの方々からのハイチ支援のお気持ちを預からせていただいています。

ご寄付やチャリティーグッズの購入、イベント開催のお申し出のほか、
ブログや、個人的なメールでも多くの方のメッセージを頂いていますが、
すべて目を通しているものの、
準備に忙殺されお返事できておらず心苦しく思っています。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

ご寄付を呼びかけてくださった主催者の方が、
お仲間に説明される助けになるように、
私たちの感謝の気持ちと、今後の展開についての
現時点での見解を以下のように表明いたします。

====
2010.1.23

このたびは、未曾有の災害に見舞われたハイチの人々に対して
温かいご支援を頂きましたこと、心からお礼申し上げます。
私たちは、2010.1.12にハイチで起きた大地震の復興にむけて、
現地の被災者が本当に必要とする支援を展開していきたいと思います。

ハイチの復興支援は長期的な視点で取り組まねばなりません。
幸い、私は日赤医療チームの協力者として
24日から4週間の予定でハイチに赴くことになりました。
この機会に、出来る限り現地の状況を把握し、
皆様のお気持ちが最も有効に活かされる具体的な方法を
見つけてまいりたいと思います。

詳細は当会ホームページおよび(環境がゆるせば)代表のブログで随時報告してまいります。
今後とも引続き温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ハイチ友の会代表 小澤幸子(医師)
ハイチ友の会事務局 400-0812 山梨県甲府市和戸町928-2
055-237-5126(tel/fax)friendsofhaiti@mindspring.com
URL: http://friendsofhaiti.home.mindspring.com/
http://haititomonokai.blogspot.com/

2010年1月22日金曜日

ここ数日のイベントにて

以前から予定されていた山梨女性のチャレンジシンポに参加しました。
1月24日よりハイチ渡航を予定していることを知って
参加者の皆様から多数の温かいお言葉とご寄付を頂きました。
ありがとうございました。

昨日のイベントでも私の留守に山梨で何をしていくか、
真剣に考える仲間が集ってくれました。
その仲間たちが立ち上げたブログは
http://haitinotomosub.blogspot.com/です。

今回はハイチ友の会としてではなく、
日本赤十字社の医療斑への協力者として現地に派遣されるため、
組織の一員としてこれまでの経験や知識を活かして期待される役割を担いたいと思います。
場合によってはこのブログの更新もままならない可能性があります。
ご心配をおかけいたしますが、今後ともハイチ支援をよろしくお願いいたします。

ハイチ友の会代表 小澤幸子

2010年1月21日木曜日

代表ハイチに派遣決定 

日本赤十字社の一員として1月24日から4週間の予定で
ハイチ救援にかかわらせて頂けることになりました。
快く送り出してくれる山梨市立牧丘病院、山梨厚生会に感謝します。

現在、準備におおわらわです。

留守中の応援をしてくださる方々と打ち合わせを兼ねて
決起集会(?)をすることになりました。
1月21日18時より甲府市北口 「甲府ホテル」にて
マスメディアの方からの問い合わせが殺到していますが、できれば、
この席でお話させていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

インタビューが放送されます

ライブ情報ミヤネ屋 午後1:55~15:50 
本日この番組内でハイチ大震災の特集があります。
代表の小澤がインタビューに答え、写真提供をしております。

2010年1月20日水曜日

来年度活動予定地であったオランジエが


毎日新聞でオランジエの様子を報道しています。
オランジエは私が11月に訪問し、来年度ここでソーラーパネルを使った灌漑施設を整え、
植林の拠点としようとしていた場所です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100119-00000033-maip-int

レオガンとカルフールの間の山中であり震源に近いことは間違いなく、
自分もそう発言してきたのですが、
震源真上、と言い切った記事ははじめて見たので驚いています。
オランジエは私が出入りするようになり日本人に親近感を持ってくれているので、
ここに記者さんを案内したのは、私の知っている人かもしれないと思います。

来年度の事業をどうするつもりなのか、
助成金を申請した団体から問い合わせが来ており、
その回答の締め切りが今月いっぱい。
現地の人の考えを聞きたいと思っているのですが、
日本から電話しても最近はまた携帯電話がつながりづらく
オランジエの様子が分からない中、
この記事の情報は私たちにとって貴重であることには間違いありません。

記者さんのご苦労に敬意を表したいです。

様々な展開が広がっています

MTVで米国時間22日夜、ニューヨークから元フージーズのワイクリフ、
ロスから俳優のジョージクルーニー、
ハイチからCNNのメインニュースキャスターを結んで大々的な
Hope for Haitiというチャリティー番組を行うそうです。

http://www.mtvjapan.com/news/think/17120


ものすごい速さで、こんな教材を作った組織があります。
ただ、作者の方もハイチのことを知らなかったので苦労されたとあります。
そういう意味でも、少しでも知っている者の情報発信が重要だと思います。

------------------------------------------------------------
2010年1月18日リリース Global Express教材無料ダウンロード
------------------------------------------------------------
時事問題を教室へ「ハイチ地震」by 開発教育協会/DEAR
------------------------------------------------------------
■アクティビティ1:ハイチはどこだろう?
目的: 世界の中のハイチの地理的理解を深める。
対象: 小学校中学年以上
備品: 地球儀、世界地図、中米地図
所要時間: 15~30分

■アクティビティ2:感じたこと・考えたこと
目的: ハイチ地震に対する気持ちに気づき、共有する。
対象: 小学校高学年以上
備品: ワークシート

■アクティビティ3:ハイチの歴史を知ろう
目的: ハイチの歴史・社会的背景について理解を深める。
対象: 中学生以上
備品: 新聞記事、ワークシート

■アクティビティ4:誰がハイチを支援している?
目的: 大規模災害に対する市民による支援活動を知る。
対象: 中学生以上
備品: ワークシート

■教材のダウンロード(無料/Adobe PDF形式 742KB)
http://www.dear.or.jp/ge/download.html
この教材の版権は(特活)開発教育協会に所属し、本誌の全部また
は一部を無断で複写・転載・引用・要約することは禁じます。本誌の
「生徒用ワークシート」の複写による利用は、学問的な利用、教室・
研究会等での利用に限ります。

■Global Express(グローバル・エクスプレス)とは
Global Express(グローバル・エクスプレス)は、時事問題を開発
教育の視点から扱い、学ぶためのメディア・リテラシー教材です。
メディアを批判的に捉える力を養います。 また、「南(途上国)」で
起こっているニュースの状況を理解し、当事者と学習者の日常を結び
つけて考えることを目指しています。

■発行者・お問い合わせ
特定非営利活動法人 開発教育協会/DEAR
112-0002 東京都文京区小石川2-17-41
富坂キリスト教センター2号館3階
Tel: 03-5844-3630 Fax: 03-3818-5940
http://www.dear.or.jp

■開発教育協会/DEARとは
南北格差・貧困・環境・紛争など、地球上で起こっている様々な問題
は、私たちの生活と無関係ではありません。開発教育とは、「知り、
考え、行動する」という視点で、身近なところからその解決に取り組
んでいくための教育活動です。DEARは開発教育を推進するために、
1982年から活動しているNGOです。

2010年1月19日火曜日

ハイチ友の会のアクションプラン

ハイチ大震災発生以後、非常事態が続いています。
奇跡的に、これまで私たちの活動にかかわりのあった、
顔と名前が思い浮かぶ友人・知人たちは、
命だけは助かっていることが分かり、
少し先のことを考えられるようになってきました。

事務局内では、すぐに専門分野でもない緊急支援に飛びつくのではなく、
ハイチ友の会としては何ができるのか、どんな役割があるのか、
改めて考えさせられています。

--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:---:--:--:--:--:--:-

今後長期的な支援が必要になってきますが、今、私たちができることとして、
以下のようなことを考えています。

1.ハイチをこの15年見つめ続けた者だからこそ伝えていける情報、
  伝えていきたい情報を発信していくこと。

2.大きい組織でなく、あえて当会を支援の受け皿にと、
  募金をしてくださる支援者の気持ちに誠実に応えていくこと。

3.ハイチを見守っている人たちが
  一同に集まってその気持ちを共有する場を設けること。
      
--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:--:---:--:--:--:--:-:--:-:-

一つ目のついては
情報発信したマスメディアやそのほかの媒体をブログで逐一報告していきます。
http://haititomonokai.blogspot.com/

なお、震災前から予定されていたものですが、
現在決まっている講演会の企画をご案内します。
震災についても触れ、支援を呼びかける予定です。

1月19日18:30~ 山梨三田会 新春卓話
  場所:甲府市内 談露館 (これは慶応OBのクローズドな会です)
1月21日14:30~16:00 山梨県立文学館講堂 
    演題「紙芝居で広げる健康教育 ~ハイチ支援活動を通じて」
   (これは学校保健関係者によるクローズドな会です)
1月22日13:30~15:30 山梨男女共同参画推進センターぴゅあ総合 大研修室
    「やまなし女性のチャレンジ・シンポジウム」
    パネリストとして出席
   (事前申し込みが必要:055-223-1358に電話か
    kenmin-skt@pref.yamanashi.lg.jpまで申し込み)
 http://www.pref.yamanashi.jp/kenmin-skt/89843014332.html

何れの会場でも募金とチャリティーグッズの販売を行います。

二つ目については
被災から数日ですが、街頭募金などする余裕がなかったものの
すでに23万円以上のご寄付が集まりつつあります。
(昨年度1年かけて集めたご寄付の額を上回りました。)
それ以外にも全国から多くのお申し出もいただいています。

昨日、募金を呼びかけてくれた生徒会/児童会むけに発信したメッセージは
これからこのような活動をはじめようという動きに対して、
あのようなメッセージがあればより弾みがつくという声に応えたものです。
在校生98名という小さな町の学校に、
ブログをみたマスメディアから早速反応があったとのことです。
校長先生からは「子どもたちの心に暖かい優しさがまた一つ育って、
ハイチの人々に形となって伝えられればと願っています。」
とコメントいただいています。

このメッセージがさらに多くの場所に伝わるよう、ご協力をお願いいたします。

========
募金の受付:
●郵便振替口座 00130-4-14940 ハイチ友の会
  通信欄に「震災支援のため」と一言お書き添えください。
●山梨中央銀行
銀行コード0142 和戸支店 支店番号277 普通 55654 ハイチトモノカイ


そして三つ目のアクションについては、
「ハイチ地震:被災者に心をよせる人のつどい」を
2月上旬に東京で開催します。

特別なスキルをもたなくても、ハイチを気にかけている方が結成していくことが、
長い目でみれば、今後ハイチ支援を強めていくことの
スタートになるのではとの思いから計画しています。
まだ詳細は決まっていませんが、
この機会に知っている人知らない人含めて皆さんにお会いしたいですし、
話を聞きたいと思っている方に場の提供をしたいのです。
ハイチをよく知る方をゲストにお迎えし、思いを共有する場にしたいと思っています。

詳細が決まれば、随時、ホームページやブログにてご案内したいと思います。


なお、私自身はまだ不確定ながら、
2月以降に公的機関の医療スタッフとしてハイチ派遣の可能性がでてきました。
どこで何をしているのが長期的にみて今後の支援に必要か、
長期的な視点で捉え、行動していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2010年1月18日月曜日

今できることって

今日の夕方にはもう、
YAHOOのトップページにハイチの文字はありません。
一ヶ月もすればみんなハイチのことを忘れてしまうだろうと
焦りを募らせていましたが、
人の関心事の移り変わりの速さにあっけに取られています。


私たちはこの悲惨な災害を恨み、
ただ、嘆き悲しんでいるわけにはいきません。
今まで誰からも気に留められることのなかったハイチが、
これだけ世界中の注目を集め、関心を寄せられている今こそ、
それを復興の足がかりにしていくしかありません。


1月16日土曜日、私は地元山梨で小さな記者会見を開きました。
地元メディア数社が駆けつけてくれ、
準備不足は否めないものの、
これまで私たちがどうハイチと関わってきたか、
何故こんなに被害が拡大したのか、
今後、どんな支援が必要となるか、
その障壁となるもの、
それを乗り越えるために考えられること・・・。
写真を織り交ぜ、時に地図を描きながら説明しました。


それがどう報道されたのか、確認できたのは17日の毎日新聞地方版の、
人差し指と親指で四角を作ったくらいの大きさの記事だけでした。
(記者のTさん、ありがとうございました。)


でも、昨日は記事の反響はほぼゼロ。
今の私にできることといったら、こんなことくらい。


少し徒労感を味わっていたところ、
週が明け、記事を見た中央のメディアの人たちから、
被災直後と同様の熱意で取材依頼が舞い込み始めました。


本日17時36分~42分でNHK夕方ニュースで電話インタビューをうけました。
フジテレビ 情報プレゼンターとくダネの
インタビュー取材をうけました(放送日未確認)。
メディアの関心は安否確認から、復興に向けた支援に移り始めています。


ハイチ友の会としては何ができるのか、どんな役割があるのか、
改めて考えさせられています。

募金を始めてくれた学校へのメッセージ

身延町立大河内小学校児童会へのメッセージ

大河内小学校のみなさん、ハイチで大きな地震があり、
たくさんの人がひがいにあったことはテレビや新聞で知っていると思います。
建物がいっしゅんでくずれ落ち、多くの人が下じきになって亡くなってしまいました。
小学校がつぶれ、中にいた子どもたちもおおぜいぎせいになりました。
助かった人たちも家をなくし、食料や水がなく、
けがの手当ても十分に受けられないでいます。
家族や友だちがどこでどうしているのかわからず、
これからどうしたらいいのか、困りはてていることでしょう。

ハイチはとても遠い国です。
かんたんに行くことはできませんが、
それでも日本で心配している人がいる、
いっしょに悲しんでいる人がいることを伝えることは
つらい気持ちでいる人たちのはげましになるでしょう。

みなさんにおねがいです。
これからのハイチを支援するために、ぼきん活動をしてもらえないでしょうか。
わたしたち「ハイチ友の会」は地震の前からハイチを支援してきました。
みなさんの優しい気持ちを、私たちはきっとハイチの人たちに伝えます。
ごきょうりょくをおねがいいたします。


ハイチ友の会 代表/山梨市立牧丘病院 医師  小澤幸子

2010年1月16日土曜日

安否が分かりつつあり・・・

一番安否が気遣われていた当会の日本人協力者が、
本日ドミニカ共和国までたどり着かれ、
先ほど声を聞くことができました。
首都から震源といわれる方向にあるレオガン近郊におられ、
胸がつぶれるかと思うほど心配していましたが、
車に乗っており無事だったそうです。
野宿をし徒歩やタクシーバイクを乗りついでやっと首都までたどり着き、
大使館の手配でドミニカ共和国まで逃れたそうです。
(プライバシーに配慮し、これ以上詳しい情報はここでの記載を控えます)


携帯電話も復旧しつつあります。


この秋からハイチで暮らしておられた日本人男性とそのご家族の無事。
倒壊したホテルモンタナにつとめる
親しいハイチ人の友人であるダリーンのことは
正直絶望的ではないかと思っていましたが、
その日に限って4時に仕事を終え、帰宅していたとのことで、
彼女一家5人も無事だそうです。


シスターNは腰椎の骨折でかなり重症。
彼女のいた病院は半壊し、
そこで暮らしていた人たちは空港近くのカゾーに移ったそうです。
高齢のカナダ人シスターたちは帰国されることに。
カゾーの看護婦でもあるハイチ人シスターDは連日治療のために町に出かけており、
今も余震をおそれて屋外で眠っているそうです。
雨期は毎晩雨が降りますが、今は乾季であることは不幸中の幸いといえるでしょう。



ドミニカに逃れた友人はほっとした反面、
支援する側にいるにもかかわらず、
自分が食べる食料の確保もままならず、
自分だけドミ共にきたことに違和感を覚えるとおっしゃっていましたが、。
あの状況では仕方がなく、責められないこととはいえ、
そうお感じになる気持ちは分かる気がします。


私も次元が違いますが、
94年にハイチの病院を訪れたことをきっかけに医師を志したものの、
現地で血を流している人がおり、
医者が足りないと報道されている中で、
それをテレビのこちら側で見つめているしかないことに不甲斐なさを感じています。
NHK始め日本のTV局も現地入りしてからは、日本でも現地の状況がかなり
詳細に報道されるようになって参りました。

15日のフランス2(TV)夜8時のニュース(日本時刻16日午前4時)では、
日系TVの報道と重複するものが多いようでしたが、治安について次のような
問題点が指摘されていました。

1.ポルトー・プランス国際空港に、各国からの支援物資を運んだ飛行機が
到着しており、援助物資は空港に集積されつつある。

2.首都にいたる道路が、倒壊した建物や住民の占拠によって安全に
輸送できる状況にない。

3.国連ハイチミッションの能力ではこの輸送の安全確保が難しいため、
オバマ大統領の命じた1万人の米軍が到着し、物資輸送の警護に当たる
まで待たなければならないと思われる。(17~19日到着予定)

4.住民は、空港に行けば援助物資があると言う噂で、空港周辺に集まり
つつあり、空港周辺も不穏な空気が生じ始めている。

5.ハイチ人は生活上刃渡り50~60センチの「蛮刀」を所持しているが、
これを振りまわして弱者を脅迫する者や、逆に自衛のため「蛮刀」で武装
する人々も出始めており、治安状況は一層悪化している。
以上

(訂正とお詫び)
昨日付けの報告で次の文章を修正させて頂きます。
(正)1.政府が事実上機能していない状況ので
(誤)1.政府が事実上機能している状況なので
失礼いたしました。

2010年1月15日金曜日

先ほど、カナダ経由だと思われる修道会関連の情報で、私がハイチに行くと滞在させてもらっていたレオガン近郊シグノの修道院と併設されているハンセン氏病の病院が崩壊し、使用不能となったとのことです。38歳になるハイチ人シスターNが怪我をされ、ドミニカ共和国で治療することになったそうです。

大好きなシスターN!
彼女はハイチ人シスターにしては細身の人で、ゆったりとけだるそうな足取りで敷地内を歩き回る姿が思い浮かびます。私が来訪すると私の大好物のマンゴーを「代わりに食べておいたから」とからかい、「サチコ、いつアンタは洗礼をうけてシスターになるの!」と本気か冗談か分からない表情で迫り、09年11月の訪問を終えて帰国する私に「次に来るときが最終判断するときよ」とウインクした彼女。ひょっとすると急遽現地に向かうかもしれない私は、彼女のいないハイチに行くことになるのでしょうか。
ハイチ友の会代表のおざわさちこです。
震災関連で多数のマスメディアのほか、古い友人や昔お世話になった恩人らから多くの問い合わせやお見舞いの声を頂いています。ありがとうございます。普段は誰からも振り返られることのないハイチが、このようなかたちでハイチが世界中の耳目を集めていることに複雑な気持ちでいっぱいです。これが夢であったなら・・・。

ハイチの罹災状況は、通信手段が壊滅に近い状況のため、こちらから情報を取りに行くことは極めて困難と思われます。おそらく、首都にある電話会社の建物が倒壊して、通信機能が破壊されているのではないかと推測されます。

目下、現地の情報を伝えてくれるのは、大使館、国際機関、大手通信社、大手NGOなど衛星通信を利用できる一部の機関に限られているようです。当会の会員さんが、これらの通信社などが発するニュースのうち、邦字紙に載っていないと思われる記事をまとめてくださったのでお知らせします。
(今回はニュースは、特記したもの以外はインターネットニュースのフランス2(TV)の14日午後8時
(日本時刻:15日午前4時)のニュースから抜粋したものです)

1.政府が事実上機能している状況なので、被害状況は未だに報告されていない。
  伝えられているところによれば、1万人と言われている。

2.罹災から48時間経っても崩れた建物の下から救いを求める大勢の生存者が
  いることが確認されているが、重機が少なく救出は極めて困難な状況である。

3.住民は自身と怪我人の生命保持のため、死体は道路上に放置されており、
  衛生上危険な兆候が出始めている。

4.中央刑務所が倒壊し、数多くの重罪犯が脱走している。水・食料・ガソリンを
  求める住民による略奪が各地で始まっているが、ハイチ警察が事実上機能して
  なく、治安は極めて危険な状況にある。


5.外国人が多く宿泊するホテル・モンタナが倒壊しており、宿泊客300~400人
  のうち生存が確認されたのは100名程度と言われる。
  ここにはフランスの救助隊が到着して救出活動を開始した。

6.国連ハイチミッション本部も倒壊し、数100人の行方不明者が出ている模様。
  米国救助隊が到着して、生存者の救出に努めている。


7.外国からの救助隊は空港内にテントを張って居住しているものもあり米軍が
  護衛に当たっている。

8.空港は航空管制が不可能のめ、外国の支援隊を乗せた飛行機は、管制誘導
  なしの有視界飛行で発着している。アメリカン航空は欠航している。

9.隣国ドミニカ共和国との国境は閉鎖されていない。(ドミニカ大使館)

10.オバマ米大統領、サルコジ仏大統領は来週ハイチ入りする。(CNN.フランス2)

ホームページの更新には時間が多少かかるため、随時このブログで情報発信をしていきたいと思います。