2015年3月21日土曜日


今日は当会設立20周年記念パーティーのお知らせ

ハイチ友の会会員/お世話になっている皆さま/ブログを見てくださった皆さま

皆さまの変わらぬご支援に感謝申し上げます。FBをやるようになり、
ブログの更新が滞ってしまったことを反省しています。


当会は活動を開始して丸20年が経過しました。この節目にこれまでの活動を振り
返り、新たな一歩を踏み出すためにささやかなパーティーを開催します。ハイチ
で長く活躍され、当会ともつながりの深い医師のシスター須藤昭子さんもお招き
しています
。年度初めのお忙しい折ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
これまでお世話になった方々のほか、ハイチや国際協力に興味のある方も大歓迎です。
春の甲府盆地はまさに桃源郷です!是非いらしてください。

<<開催情報>>
開催日時:2015年4月12日(日)
 午後1時30分~3時30分会場:
山梨県国際交流センター(大会議室)
住所:山梨県甲府市飯田2-2-3
  入場無料  途中入退室自由 

20周年記念誌を編纂しましたので、そのお披露目もいたします。
ふるってご参加ください。

代表小澤幸子

2013年1月26日土曜日

写真展は無事に終了しました


「大地震を乗り越えて ハイチと日本」写真展が無事に会期を終了しました。14日には大雪がふり、その後足元が悪くなって遠のいてしまった方もあったかもしれませんが、約100名の来場者をお迎えすることができました。ありがとうございました。

地元紙である山梨日日新聞と朝日新聞地方版、産経のネットニュースなどで取り上げていただき、それを見て来場された方もおられました。また、当会の会員さんが遠くは埼玉県から足を運んでくださいました。

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2013/01/12/5.html
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130113/ymn13011302060001-n1.htm

中でも嬉しかったのが、代表オザワの中学の同級生が2人も訪ねてくれたこと。
中学時代の友人に、自分から連絡を取って自分が今やっていることとか、アピールするのってなんだか恥ずかしいような、気まずいような感じで、これまで全然やってこなかったのに、それでも気にかけてくれる人はいるんだなあって、驚きつつしみじみとしてしまいました。

いいパパやママ、社会人になって、みんなそれぞれの場所で頑張っている。
日々の暮らしの中で、遠くの行ったこともない国の、あったこともない人たちのことなど考える余裕なんて、ある人のほうが少ないんじゃないか・・・。そんな風に思っていましたが、中にはこうして時間や気持ちを分けてくれる人もいることに励まされました。

写真は会場設営を手伝ってくれた日川高校1,2年生の、生徒会はじめ有志の方々との集合写真です。みんなありがとう!

2013年1月16日水曜日

写真展開幕!ギャラリートーク、佐藤さん、菅野さんありがとうございました





「大地震を乗り越えて ハイチと日本」写真展が1月12日から始まりました。


1月11日に日川高校の生徒会はじめ有志の皆さんの協力で2時間かけて作品を展示し、13日には報道写真家の佐藤文則さんをお招きしてギャラリートークが行われました。

「アイチ、フィニ・・・(ハイチは終わった)」
そう、つぶやいた佐藤さんのハイチ人の友人の一言を切り口に、ゼロからというよりもマイナスからの復興の道を歩むハイチの市井の人々の暮らしや街並みを紹介しつつ、1988年から2008年までの取材の軌跡をスライドショーで見せていただきました。

 ひきつづき、東日本大震災後の陸前高田の市民の声を丹念にひろったドキュメンタリー、「きょうを守る」を上映後、菅野結花監督のお話を伺いました。佐藤さんの東北の作品は被災直後の様子をとったハードなものが中心でしたが、映画は被災から数か月後の被災者の実感を、監督の身近な方々の語りで伝えようという試みは、震災を複眼的に見つめたいという今回の企画のねらいにぴったりでした。

 その後、佐藤さん、菅野さんとハイチ友の会代表の小澤も交えて短い時間でしたが対話しました。そこで印象的だったのは、お二人とも「今からでも遅くないので、ぜひ自分の目で被災地を見てほしい」と語っていたことです。震災の記憶の風化が進んでいますが、一度でも現地に触れた人と、そうでない人ではそのスピードは全く違ってくるということなのでしょう。今だしんどい気持ちでいる人たちの心を、さらにもっと辛く寂しくさせるのは、震災が忘れられてしまうことではないかと思います。

あの悲しみや苦しみを、私たちは忘れない。
そのきっかけにこの写真展がなることができれば幸いです。

2012年12月16日日曜日

『大地震を乗り越えて~ハイチと日本』写真展開催!


このたびハイチ友の会では『大地震を乗り越えて~ハイチと日本』と題する写真展を2013112日から20日まで、街の駅やまなしにて開催する運びとなりました。


震災から3年近く経った現在も、約37万人がテント生活を送るハイチでは、相次ぐハリケーンで大きな被害にあいました。衛生状態の悪化によりコレラが蔓延し、農作物が大打撃をうけ食糧不足が懸念されており、政府への不満を訴えるデモが頻発し治安が悪化しています。一方、日本では東日本大震災の復興予算の流用が表面化し、原発事故を機に高まったエネルギー政策が争点の一つとなる国政選挙が迫るなど、それぞれの「被災後」を歩んでいます。私たちは大地震という同じ苦しみを背負った2つの国の被災と復興の軌跡を追うことで、復興の意味と人々の絆を見つめなおしたいと考えています。
 

冬のさなかに山梨までお運びいただくのは心苦しいのですが、113日(14時~15時半)には報道写真家の佐藤文則さんによるギャラリートークも計画しています。これまでご協力いただいた皆様の交流の場になればとも考えております。ぜひいらしてください。
 
日時 2013年1月12日~1月20日(16日は休館日)
    午前9時から午後7時まで(最終日は15時まで)  入場無料 ・会場 街の駅やまなし多目的ホール(山梨市駅徒歩2分)
 
 

2012年11月7日水曜日

サンディの爪痕はハイチにも深く

国連は2日、強い嵐「サンディ」が米東海岸到達前にハイチも直撃し、54人が死亡、1万8千戸が浸水または損壊したと発表した。推定180万人に影響したといい、不衛生な水の拡散でコレラの流行も心配される。
 2010年の大地震から復興途上にあるハイチだが、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、道路や学校、病院が被害を受けており、清潔な水を確保するためポンプの復旧などを急いでいる。避難者向けに5万張りのテントを準備し、高カロリービスケットや防水シートを配り始めた。世界保健機関(WHO)は、コレラを治療する医療センターが22カ所崩壊したと発表。不衛生な環境が続けば、コレラの拡大の兆候があると警告した。

54人の死亡と1万8千戸の浸水ときいて、思ったより被害が大きくなかったことにほっとした、と言ったら顰蹙をかうでしょうか。サンディや2005年のカタリーナのような歴史的な大ハリケーンでなくても、例年周辺各国よりも桁違いの被害をこおむってきたのですから。

上記報道ではコレラの蔓延が心配されていて、それはそのとおりなのですが、ハリケーン前からハイチ国内で局地的にデング熱が小流行しているようです。我々の関係者も罹患され、現在は快癒されほっとしましたが、蚊が媒介するデング熱の大流行もとても心配です。

2012年10月26日金曜日

ぜいたくな悩み・・・風刺広告にハイチの市民起用され話題に

 
「洗濯機の中に服を入れたままにしておくとにおってくる」と話す少女

(CNN) 「ミント味のガムをかむと氷水が冷たすぎていやだ」「携帯電話の充電コードがベッドに届かなくていやだ」――先進国の人々がツイッターに書き込んだ「ぜいたくな悩み」を、貧困国の住民らが無表情で暗唱する。米NGO(非営利組織)が流す60秒間の広告ビデオが、インターネット上で大きな話題を呼んでいる。

このビデオは、途上国の飲料水確保に取り組む「WATERisLife(WiL)」が、活動への支援を呼びかける目的で公開した。先進国のぜいたくな悩みを意味する「FirstWorldProblems」のハッシュタグ付きで投稿されたツイートを、西半球で最も貧しい国のひとつであるハイチの住民の口から紹介している。

1人の男性がトタン屋根の小屋の前に立ち、「家が大きすぎて無線ルーターが2つ必要だ」と唱える。「洗濯機の中に服を入れたままにしておくとにおってくる」と話す少女の背後には、川の水で洗濯する女性の姿が見える。コンクリートの階段に座った少年からは「メードに小切手を書こうとしたら苗字を忘れた」というせりふ。それぞれの場面で、言葉と現実のギャップが際立つ。

ビデオの最後には「ぜいたくな悩みは悩みではない」という文字とともに、「きれいな水を必要としている人々へ届けるために寄付を」との呼び掛けが浮かび上がる。


http://www.cnn.co.jp/video/10353.html

すごい痛烈なメッセージ!
賛否両論あると思いますが、私はかなりいけてる広告だと思いました。
水道をひねればきれいな水が安心して飲めるのが当たり前、という 生活を送っている人のほうが、世界では圧倒的に少数派であるという事実を日本で暮らしていると忘れがちです。

電気も水道もないハイチのチビー村に私が滞在できるのは せいぜい4日。持って行った水が尽きると、私の渇きをいやすのはよく煮出したコーヒーかオレンジ、ヤシの実の水だけ。たらい一杯の水で行水をするわけですが、家畜の糞やらも溶けて流れ込む泉の生臭い水だったりします。それだって4歳~12歳のそのうちの子どもらが何キロも歩いて運んだ貴重な水ですから、一滴たりとも無駄にできません。

雨水を溜めて使っているような修道院でも、食器の洗い物に水を流しっぱなしにするなんてありえません。洗い桶2つ分の水で、食器から調理器具まで全部洗います。どうやるかというと一つ目の桶(たいていはシンクに)洗剤を溶かした水を泡立てて、スポンジにつけて食器の汚れを落とすと、次の桶には熱湯を満たし、洗った食器をさっとくぐらせて乾いた布巾でよく拭いて おしまい。最後のほうの食器はお湯も冷めてくるし、洗剤のにおいが残ったりしますが、まあ、仕方ないよねって感じ。結構きれいになっています。

日本に帰ってくると水が使えるだけで、熱い風呂に入れるだけで、涙が出るほどありがたく感じます。風呂の湯を張っていてうっかり溢れさせようものなら、重罪を犯したような気分になります。

このCNNのニュースはこう続きます。

ビデオを制作した広告会社、DDBニューヨークの最高クリエーティブ責任者、マット・イーストウッド氏は「ツイートを書き込んだ人たちの面目をつぶすつも りはない。ただツイッターで不満をつぶやく前に、世界にはもっとはるかに重大な問題があることに思いをはせてほしいだけ」と話す。

動画共有サイトのユーチューブでは1カ月足らずのうちに閲覧回数が170万回を超え、「これまでぜいたくな悩みのツイートを面白がっていたのが申し訳な い」「自分がいかにわがままな甘ったれだったか、どんなに恵まれているかが分かった」といったコメントも書き込まれている。



この広告を作ったNGOのWiLによると、「世界の病気の原因の1位は不衛生な飲み水とされる。世界では水を媒介とした病気で毎日6500人が命を落とす」といいます。

この事実をちゃんと受け止めたいと思う私でも、ハイチでの日々が遠くなると ぜいたくな悩みを抱えがち。「うちの風呂は追い炊き機能がつけられないから、冬場はお湯がすぐ冷めてがっかりする」・・・今度、風呂用の保温シートを買いに行こう。でもそんなものにお金を使えるなんて、やっぱり贅沢?



2012年10月3日水曜日

ハイチでポリ袋禁止!?それって無理じゃない???

2012.10.2 14:55
 カリブ海の島国ハイチで1日、環境に悪影響を与えるとしてポリ袋などの使用が禁止された。ただ同国は中南米の最貧国。ロイター通信などによると、価格が高い代替品を使う動きはなく、町中ではポリ袋が使われ続けており、禁止の実効性を疑問視する声が出ている。
 禁止されたのは、小売店がレジ袋として使う黒色のポリ袋や、庶民が飲食店から食事の持ち帰りに多用する発泡スチロール製容器など。


首都南西のポート・-ソリティ近郊の国道沿い。
雨上がりの朝、寄せ集められたプラスティックのゴミの山。
ハイチはごみ収集システムがほとんど機能していない。水路や川などにこうした腐らない容器が大量にたまって詰まり、大雨の際に川が簡単に氾濫するなどの深刻な影響が出ている。 禁止は政府が8月に発表。10月1日に発効し、3カ月間は処罰されない猶予期間となる。(共同)

 

ターバンのマダムが手にしているのがそのポリ袋


 びっくりなニュースです。ハイチでは安価なポリ袋に入った水がポピュラーで、炎天下、タプタプやバスで移動する人たちが「ドロ(dlo=水)、ドロ、ドロ・・・」と叫ぶ売り子から買い求め、ちゅうちゅう吸って飲み干すと無造作に窓の外に投げ捨てるのが当たり前、市場でも野菜や何かを買うと黒い薄手のポリ袋に何でもいれてくれ、生活にものすごく浸透していました。確かにそれらが引き起こす深刻なゴミ問題は解決しなくてはならないものですが、ただ禁じるだけでは実効性が伴わないでしょう。 日本ではレジ袋をもらうためには5円負担するようにしたら、エコバッグがだいぶ普及しましたよね(うちの父ですら、マイバッグを持ってスーパーに行きます)。インセンティブが働くような仕組みづくりがハイチでも成否のカギを握るように思います。

2012年8月29日水曜日

アイザック、ハイチを直撃

(CNN) 熱帯低気圧「アイザック」がカリブ海のハイチとキューバを直撃し、現地時間の26日、勢力を強めながら米メキシコ湾沿岸部に向かっている。ハイチでは2010年の大地震の被災者が暮らすテント村が豪雨と突風に見舞われ、少なくとも6人が死亡した。
アイザックは25日、ハイチ南東部に上陸し、沿岸の町ジャクメルや、2010年1月の地震で壊滅的な被害を受けていまだ復興の途上にある首都ポルトープランスなどに大きな被害を出した。
ジャクメルでは住宅が吹き飛ばされて停電が発生し、住民1500人あまりが学校に避難。これまでに1人の死亡が確認され、犠牲者がさらに増える恐れもあるという。
ポルトープランス近郊では倒壊した住宅の下敷きになって10歳の少女が死亡した。被災者8000人が暮らすテント村では倒木や洪水によって数百のテントに被害が出ており、当局者が各テントを回って犠牲者の確認を急いでいる。別のテント村でも半数のテントが吹き飛ばされ、ハイチ全体で約3万人が新たな被災者となった。
国内に32カ所ある電力供給網は30カ所が一時的に停止し、バナナなどの作物にも被害が出ている。

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当会の事務局のメンバーである熊谷氏より日本時間の26日夜に直接代表に電話があり、私たちの支援地であるレオガン近郊では、人的被害はないものの、水害で農業に打撃を受けているとのことです。新たな支援策として、多くの農民が次の作付にも困る状況なので、以前にも行った種の供給がよいのではとの提案がありましたが、より緊急性の高いニーズがあれば、それも検討したいと思います。

2012年3月10日土曜日

気仙沼市内の幼稚園・保育所の卒園記念に

気仙沼市内の幼稚園・保育所の卒園記念の分と、本吉地区に一箇所ある市立図書館、4箇所ある小学校の図書館に、トータル110部の絵本「手を洗おう/げんきのもと」を寄贈させていただけることになりました。今週末、うちの院長(毎月2回本吉病院にボランティアで診療に行っている)の車に乗せてもらって届けることになっています。卒所・卒園式では当会からのお祝いのメッセージを読んでいただけるそうです(ああ、なんて書こう。想いが渦巻いています)。
同じ被災の痛み背負って生きていくハイチと日本、その二つの国の人たちに寄り添いたいという思いが受け入れられたようで、私はとてもうれしく思っています。そして私がうれしいことよりも、絵本を手にした子どもさんたちが喜んでくれることを、子どもさんたちの健やかな成長を心から願っています。

2012年3月3日土曜日

先月21日当会がハイチに派遣し、約2週間の現地滞在を終えて帰国された熊谷さんに東京で会いました。お元気そうでした。現地のインターネット事情が悪く、リアルタイムで情報を得ることはできなかったので、久しぶりにハイチの状況を聞けて有意義でした。

いろんな話の中で印象的だったのは協力団体のGEDDHの会計管理能力は一向に向上していないということです。彼らはここ2年、とあるドイツのNGOとも共同してきましたが、どうもそのNGO はばらまき型の援助を展開しており、むしろGEDDHをスポイルしたようだということでした。震災前から活動してきた地元の農村開発・植林NGOとしてGEDDHにどうしても支援が集中してしまうようですが、気のいい彼らは悪気なく安請け合いしてしまう傾向があり、GEDDHの能力について過大評価されているようでちょっと心配です。彼らの能力の向上に寄与できれば、それはとても大きな意義のある支援になると思います。

2012年2月9日木曜日

ホープワールドワイド・ジャパンの協力により

被災地で活動するNGOのホープワールドワイド・ジャパンのH様からうれしいメールが届きました。先日、東松島市の宮戸市民センターの宮戸コミュニティ推進協議会が運営されている図書館に絵本を10冊置かせて頂けることになったそうです。こちらは、被災者である宮戸市民の方々が利用されている図書館で、寄贈した際、喜んでくださっていたとのこと。写真は赤いジャンパーの方々が市民センターの職員の方で、お一人の方は被災されたとのこと。

ホープワールドワイド・ジャパンさんには年末に200冊の絵本を託させていただきましたが、「これからもまた機会がありましたら配布していきたいと思います。」とメールは結ばれていました。

私は直接現地にお伺いしていませんが、こうして気持ちがリレーされていく喜びに浸らせていただけました。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

2012年2月7日火曜日

絵本はうずうずしながら待ってます

絵本を贈るプロジェクトについて、先月末、下記のように紹介していただきました。

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2012/01/30/10.html


その後、2件ほど引き合いがあったものの、その後音沙汰なしで200冊はまだ手元にあります。
おりしも列島をインフルエンザが猛威を振るっています。
今月中にはなんとかお届けできればと願っています。

2012年1月13日金曜日

ハイチ大地震から2年がたちました

1月12日は2年前にマグネチュード7.5の直下型地震がハイチの首都ポートプリンスを襲った日です。
当初22万人とも言われた犠牲者の数は、地震をきっかけに知己を得た吉木健氏によると、2011年改正のハイチ政府の報告では31万6千人と修正されました。どうしてこれほどまでの死者になったかは説明がありません。また63万4千人が難民テントで住むことを余儀なくされています。

そして昨年3月11日以降、私たちハイチ友の会のハイチ支援の手法もこれまでとは変更せざるを得なくなりました。そこで大きな傷を負った国同士の絆を大切にしたいと考え、今年度の目標として当会作成のハイチ関連の絵本を、東北の被災地に400冊提供したいと考えました。すでに200冊が現地に送られていますが、残り200部の配布についてはまだあてがありません。以下の文章は転送フリーですので、多くの方に協力を呼びかけていただけましたら幸いです。

========以下転載自由===========
ハイチ支援NGOのハイチ友の会代表・小澤幸子と申します。
今日は折り入って東日本大震災へのささやかな支援について、ご相談がありまして投稿させていただきました。
私は西半球最貧国といわれるハイチ共和国の支援活動を始めて16年になる、ハイチ友の会というNGOを主催しています。ご存知のとおりハイチは2011年1月に大地震に襲われ、瓦礫の下敷きになり推定20~25万人もの人が亡くなりました。
私は内科の医師をしており、もともと貧しい国であったハイチで子どもたちの手指の衛生の大切さを伝える絵本「手を洗おう/げんきのもと」を作っておりましたが、被災後の不衛生な環境でコレラが蔓延したこともあり、その「手を洗おう」の簡易版を現地で配布する活動をおこなっています。

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20110202-OYT8T00745.htm

絵本については以下に情報があります。
http://www.amazon.co.jp/%E6%89%8B%E3%82%92%E6%B4%97%E3%81%8A%E3%81%86-%E3%81%92%E3%82%93%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%A8-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%81%E5%8F%8B%E3%81%AE%E4%BC%9A/dp/4904784006/ref=cm_cr_pr_product_top

今年もインフルエンザのはやる季節を迎えました。ご承知のとおり、インフルエンザの予防に一番有効なのはうがいやマスク以上に手洗いが大切です。
そこで私たちは、被災地での感染症の流行が東日本大震災でも常に心配されていることから、日本語とハイチの現地語が併記されたこの絵本を被災地に400冊を提供したいと考えています。実は昨年3月にも計画したのですが、受け取ってくださる組織・団体・個人とのつながりを構築できないまま季節がめぐってしまいました。

そこでお心当たりの受け取ってくださる組織・団体・個人の方がいらっしゃいましたら、送料等は当方負担で、1冊からでも受け付けてお届けいたしますので、お申し出いただければ幸いです。
ハイチ大地震後に作った絵本の第2版には震災に寄せてということで以下のような文章を入れました。


============
「ハイチ大地震に寄せて
 カリブ海の島国、ハイチ共和国で2010年1月12日にマグニチュード7.0の地震が発生しました。震源が首都に近かったこともあり、推定20万~25万人の犠牲者、150万人以上の被災者が生じたのです。日本の皆さん、阪神淡路大震災の犠牲者が6,434人だったことから、この地震の被害の大きさを想像してください。
 ハイチではこれまでも、不安定な政治、経済格差、脆弱な医療体制、環境問題など、現代社会が抱えるあらゆる問題に直面してきました。歴史的にも苦難の道を歩んできたハイチが、さらにこのような過酷な運命に翻弄されるのは、残念でなりません。
 ハイチは壊滅状態となりましたが、それでも人々は生きていかなくてはなりません。この地震復興を手掛かりに、今こそ国際社会は、長期的な視点でハイチに援助の手を差し伸べるときではないでしょうか。私たちハイチ友の会も微力ながら、皆さんとともに、ハイチの人々が再び立ち上がるために支援してまいります。
2010年夏         ハイチ友の会事務局 代表 小澤 幸子 
 この絵本の収益は、この絵本をハイチの子供たちに届ける活動に使われます。」
===========

最後の段落の「ハイチ」を「東北」に置き換えても、全く違和感の無い辛い状況のなか、地震がつなぐ日本とハイチの縁を感じつつ、今、私たちにできることを模索してまいりたいと願っています。
クリスマスやお正月を経ており、すでにインフルエンザの広がりがささやかれる中、すでにタイミングを逸しつつありますが、被災地で特に子どもさんたちへのプレゼントにしていただけたら、当方としてもうれしく思います。厚かましいお願いではございますが、どうかご協力のほど、宜しくお願いいたします。

小澤 拝

2012年1月6日金曜日

あけましておめでとうございます。

2012年が始まりましたね。

私事ですが2010年の秋に新しい家族が増え、その人は丈夫で楽しいのですが、
昨年10月に二足歩行を獲得してからというもの、これまで以上に目が離せず、
PCに触れることがなかなか難しくなっており、何度も気合を入れなおすものの、
なかなか更新できず申し訳なく思っています。

昨年末からは高校や大学でのハイチに関する講義にいそしみつつ、ハイチで今年度取り組む農作物生産力強化事業のための資金の送金に苦戦しておりました。ハイチのカウンターパートのスタッフと口座情報のやり取りをするのですが、これが本当に一苦労です。こちらが欲しい情報がなかなか得られず、いらいらすることもしばしばですが、笑ってしまうのが、待って待ってやっと情報を彼らが送ってきたとたんに、翌日にはこちらに送金の催促メールを送ってきたことです。
のんびりしているんだか、せっかちなんだか・・・。そうは言うものの、ハイチの人たちは待つのにも慣れっこ。でも駄目でもともとで主張してみる気質に私たちも慣れっこになってきました。


今年もどうぞよろしくお願いします。

ハイチ友の会代表小澤幸子

2011年10月31日月曜日

しなやかにたくましく・・・ハイチの木造建築

1900年前後に建てられたハイチを代表する歴史的建造物、ジンジャー・ブレッド・ハウスの1棟。世界の歴史的建造物や文化遺産の保存に取り組むワールド・モニュメント財団(WMF)の2012年度「ワールド・モニュメント・ウォッチ・リスト」(危機遺産リスト)に掲載された。
 ハイチは2010年1月に大地震に見舞われたが、この家は見事に持ちこたえた。周囲で崩れている新しいブロック塀とは対照的だ。格子状に並ぶ木材や、レースのような複雑な細工で飾られた破風など優雅な外観が特徴だ。政府による保存活動も進められているが、荒廃してしまった家屋も多い。
「ヨーロッパの様式と土地特有の伝統が融合している。ハイチならではの建造物だ」とWMFのエリカ・アブラミ氏は話す。
 WMFによると、史跡としての価値だけではなく、自然災害に耐え得る建造物として現代建築が参考にできる点も評価すべきという。「大地震で大きな被害を受けたジンジャー・ブレッド・ハウスもあるが、現代のコンクリート建造物よりも高い耐久力を示した」とアブラミ氏は語っている。
(Photograph courtesy Martin Hammer World Monuments Fund)


そう、ジンジャーブレッドハウスにはハイチ人も誇りを持っていたように思います。

数年前、南西部の小さな町の教会の入り口にあった、朽ちかけたそれを友人でアーティストのマキシが「100年前からここに建っているんだ」と説明してくれたことを思い出します。しかし文化財的な価値があることは承知していても、保存活動などという金がかかるのに腹はふくれないことはなされていないようでした。だから写真のように状態のよい建物は震災前もあまり見かけませんでした。これを機に保存の手が国内外から差し伸べられるといいのですが・・・。


とはいうものの、当会として取り組むかと言えば優先順位は低く見積もってしまいます。文化の継承を疎かにすると、ボディーブローのように後々響いてくることは承知しているのですが、今、困窮している人たちを後回しにはできないのです。



このブログもなかなか更新せず申し訳ありませんでした。

メールを下さった方、ありがとうございました。

細々とでも情報発信を心がけて行きます。


2011年7月19日火曜日

ハイチの巨星、アゾール逝く


悲しい知らせがハイチから届きました。
ハイチでNo1のアーティスト、アゾールの訃報です。


http://www.haitilibre.com/en/news-3393-haiti-culture-azor-passed-away.html

彼のライブを富士吉田でやったのは2001年だったでしょうか。
ハチドリの羽ばたきのような鮮やかな手さばきでコンガを打ち鳴らし、
神様と交信しているかのような神々しさで
聴衆を圧倒した、あの日。

ハイチの人間国宝にホテルの一室を用意したのに、
弟分の若いパーカッショニストとすっかり意気投合し、
一緒の部屋にしてほしいと言って私たちを驚かせた気さくな人柄にも
私は魅了されていました。

去年の千駄ヶ谷でのステージを見たのが最後でした。
そのときのスナップがこれです。

帰国後すぐ入院したらしいと聞いて心配していましたが、
まさか46歳の若さで逝ってしまうとは。

ハイチを代表するアーティストとして、
復興の旗振り役としての期待も大きかっただけに
しばらく、喪失感から抜け出せそうにありません。

2011年6月25日土曜日

世界の幸福度ランキング、ハイチはワースト3

世界にはいろんなランキングがありますが、ある調査会社が昨年度、世界124カ国で成人約1000人ずつを対象に電話と面接でアンケートを行った結果、繁栄度でハイチは下から三番目にランクしました。

http://www.cnn.co.jp/world/30002524.html

また、世界177カ国を対象にした「破綻(はたん)国家」の指数調査で、非営利機関(NPO)の「Fund for Peace」がまとめた報告書によるとハイチは世界5位。昨年1月に大地震に見舞われたハイチは2010年の同様調査では11位でした。このランキング報告書は社会、経済、政治的な課題を基準にした計12指標に基づき作成。

ハイチについて同NPOの責任者は、国内情勢が早急に好転するとは思えないとの悲観的な見方を表明。過去の破綻国家調査で同国が上位15カ国から外れたことがないことから、今後もこの状態が続くと予想したそうです。

元人気歌手のマーテリー大統領が、昨年1月の大地震からの復興を最優先に掲げて今年5月に就任。しかし議会では多数派を占める野党の反対で組閣が難航しており、今だ首相が決まらず迷走を続けています。復興の道筋が不透明なのは、先進国と呼ばれるどこかの国とおんなじですね。

6月29日京都外大 ラテンアメリカ教養講座にて講演します

+…………………………………………………………………………………+
ラテンアメリカ教養講座「ラテンアメリカの子どもたち」 
 大地震を乗り越えて~ハイチ、そして日本 と題して講演+……………………………………………………………………………+
京都外国語大学 京都ラテンアメリカ研究所主催の弟10回ラテンアメリカ教養講座「ラテンアメリカのこどもたち」の5回シリーズの連続講座の最終回に小澤が登場することになりました。
この講座のお知らせ文が洒落ています。

http://www.kufs.ac.jp/aboutkufs/kikan/kyotolatin/koza/index.html

~自然にたいするおそれや人間へのいたわりの気持ちは、未来につながる子どもたちこそ、強いメッセージを発することが出来るように思います。日本でも被災地の子どもたちの笑顔に大人たちが勇気づけられています。~

未来につながるお話ができればと思っています。

日時:2011年6月29日水曜日 18:15~19:30会場:京都外国語大学 国際交流会館 4階
お問い合わせ京都外国語大学 京都ラテンアメリカ研究所〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6 (TEL:075-312-3388 / FAX:075-322-6237)E-Mail:ielak@kufs.ac.jp


関西方面の皆様、どちらかの会場でお目にかかれれば幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

2011年6月14日火曜日

子どもたちによりそう★つなごう支援の輪

代表の小澤が大阪府高槻にてNPO法人アジア子供支援フジワーク基金のお招きで講演をさせていただくことになりました。同基金の清水さんとは、今年の1月、当会の短期駐在派遣員として昨年秋にハイチにて活動された、早川健司氏の大阪でのランチョンセミナーもコーディネイトしていただいたことでご縁があります。でもお目にかかるのは私は初めてなんですよね。西のほうにはめったにお伺いできませんので、とても楽しみにしています。

日 時 : 6月28日(火) 
13:00 ~ 19:00
会 場 : 高槻市立総合市民交流センター
高槻市紺屋町1番2号   TEL.072-685-3721 (JR高槻駅すぐ)

 多目的ホール(13:00~15:30)
★展示&ミニレクチャー
「インドのこども達」・「ハイチ友の会」展示コーナー
☆ 写真展示。スライド上映。  ☆ インド裁縫教室作品展示 他 販売
☆ 絵本「手を洗おう・げんきのもと」読み聞かせ 他 販売 
 
「~こどもと教育~インドの発展の影に」(13時、14時、15時  各20分)
ゲスト:NPO法人 ニランジャナセワサンガ  代表 山中章代さん

第4会議室 (16:00~19:00)
★お話&交流
「大地震を乗り越えて~ハイチ、そして日本」(16:00~17:30)
ゲスト:ハイチ友の会  代表 小澤幸子さん  

交流会「ハイチからの教訓」(17:40~19:00)
東日本大震災支援で、私たち高槻は何ができるか?何をしたら良いか?みんなで話し合い実行へ

定 員 : 50 名  
保育あり: 定員 20名(要事前予約)  ※託児の申し込み期限 6月20日まで

[主 催] NPO法人 アジア子供支援フジワーク基金  高槻市高槻町11-2 TEL.072-686-5751
[後 援] 高槻市教育委員会、高槻市市民公益活動サポートセンター、一般社団法人高槻市人権まちづくり協会
[協 力] 海外協力グループ“クスクス”、多文化共生サロン高槻、NPO法人SEAN、NPO法人たかつき市民活動ネットワーク

お申し込みは下記にて、 FAX. 072-686-5752  または E-mail  shimizu@asia-kids.or.jp まで

2011年6月8日水曜日

ご無沙汰してすみません!大地震がつなぐ縁

3月11日以来、東日本大震災のことが心を離れません。

ハイチ友の会として直ちに50万円を東北広域震災NGOセンターに寄付しました。
山形市に本部を置く認定NPO法人国際ボランティアセンター山形(IVY)が開設したもので、現地に足を運び、確実に支援を現地に届けてくれる信頼できる組織です。ハイチ大地震の際、IVYにも所属している当会の事務局メンバー、松浦あゆみを派遣先のカンボジアから日本に戻し、現地に救援に向った小澤に代わりに代表代行の任をとることを許し、間接的にではありますが、これまでも大変お世話になってきました。
詳しくはホームページをごらんください。http://www.ivyivy.org/news/ngoivy.html


なお、ハイチではこんな事件も。

ハイチ、洪水で23人死亡
 【ポルトープランスAFP=時事】
昨年の大震災から立ち直っていないカリブ海の島国ハイチで7日、大雨に伴う洪水が発生、23人が死亡した。 当局者は「首都ポルトープランス郊外では土砂崩れで家々がつぶされたり、流されたりして13人が死んだ」と語った。別の当局者によると、土砂や倒木で首都各地の道路が寸断された。 ハイチでは昨年10月からコレラが流行しており、保健当局は死者が増える事態を恐れている。

当会ではハイチで配布された「手を洗おう」の小冊子と同様の内容を含む、絵本「手を洗おう/げんきのもと」を被災地に届ける活動をおこなうことにいたしました。また続報をお待ちください。

2011年2月18日金曜日

山梨平和ミュージアムで講演します

もう間近に迫っていますが、2月20日14時ー16時、山梨平和ミュージアムにて『今、求められる国際人道支援活動』というテーマのもとに、ハイチ支援活動について講演させていただくことになっています。
ラオスの教育支援をなさっている山梨ラオス友好協会の志治さんもご登壇されます。
http://ypm-japan.jp/index.html
http://blog.livedoor.jp/peace071001/

聴衆はハイチのお話は初めての方が多いそうですので、私のハイチとの馴れ初め話(?)からハイチ大地震の復興支援の現状まで広く話題にしようと思います。
皆様、お誘いあわせの上お出かけください。

2011年2月17日木曜日

コーヒーの実が熟しました

春先に花をつけたコーヒーの木、青くてつやつやした実をつけ、それがやっと熟しました。
この写真撮影の後、育ての親のSさんと収穫したところ、2つずつ種があり、Sさんの丁寧な前処置の末、種は新しい苗床に植えられました。昨年は2粒だったけど、今年は花芽らしきものがたくさんあるので期待できそうです。・・・と思っていたら記念すべき私の復職の日、小さな白い花がひとつ咲きました。
まるで祝福してくれているかのようでした。
近頃世界的にコーヒーが品薄で価格がつりあがりつつあると報道されています。ハイチコーヒーも震災以後入手が困難になっていると輸入業者の方からお聞きしました。いつか私たちのフィールドであるチビー村あたりでコーヒー長者がでたりして、なんて夢を見つつ、コーヒーの育つ過程を楽しみながら学びたいと思っています。

2011年2月16日水曜日

ハイチ版クール・ランニング?!頑張れ!ハイチ人スキー選手

パリ 4日 ロイターからの引用です。ちょっと粋なニュースです。

ドイツのガルミッシュパルテンキルヘンで8日から始まるアルペンスキーの世界選手権に、ハイチ出身の47歳の男性が同国初の代表選手として出場しようとしている。昨年の大地震で30万人以上の死者を出した母国の問題を世界に訴える狙いがあるという。 カリブ海諸国出身の選手が冬のスポーツに挑戦する姿は、1988年のカルガリー五輪に出場したジャマイカのボブスレーチームが映画「クール・ランニング」でユニークに描かれ、一躍脚光を浴びたこともある。

 ハイチ出身のジャンピエール・ロイさんは、若くしてハイチを離れ、現在はパリ西部で働くスキー好きのIT専門家。大地震やコレラ被害に見舞われた祖国の惨状を目にし、スキー大会への出場経験がほとんどないにもかかわらず、世界選手権に出ることを思い付いたという。
 出場に当たって競技団体が必要であることから、メンバーが自分1人だけというハイチスキー連盟も設立したロイさん。「スキーとスポーツを通じて、母国を支援したい」と話している。

2011年2月3日木曜日

SAVE HAITI Project が終了 缶バッジよ ありがとう

昨年3月から横浜市の美容師さんが仲間とはじめられたSAVE HAITI Project 、チャリティー缶バッジの収益をハイチ支援に届ける活動は予定通り、昨年末をもって終了されました。

★缶バッジ販売総数 3,690個 
 販売売上  1,107,000円
  雑収入    24,920円
  経費     225,245円
  寄付総額  906,675円
詳しくはこちら↓をご覧下さい。
http://ameblo.jp/save-haiti/entry-10774488011.html
http://ameblo.jp/save-haiti/entry-10788051603.html

目的と手法が明確な支援活動で、ご寄付を受け取る当会としては本当に心強い存在でした。
あわあわと皆が心地よく、おしゃれにつながっていた感じで、それが遠ざかるかと思うと寂しいのですが、仕掛け人のZONOさんの最後の弁がまた奮っています。

ハイチの苦難はまだこれからも続きますが、私たちはひとまず日常に戻るときがきました。SAVE HAITI Project はこれにて終了します。(中略)メンバーの皆様!お別れのときがきました。でも、私たちは「いつかどこかで」ではなく「いつでもどこでも」また集まることができます

いつでも、どこでも、だれとでも、またつながれる。

この言葉を胸に、ハイチをみつめ、支えていこうと思います。

2011年2月2日水曜日

どんな小冊子か見てほしい!読売新聞コラムにて紹介

2月2日の読売新聞2面の「顔」という欄で代表が紹介されました。
手にはハイチの避難民キャンプで配布される、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンと共同して作られた小冊子を持っています!

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20110202-OYT8T00745.htm

その記事の裏ではハイチPKOで陸上自衛隊と韓国軍が、共同作業の実績を重ねていることが紹介されています。陸自の佐々木俊哉・ハイチ派遣国際救援隊長(47)は「日韓の友好協力を進める一助になると思う」と話しているそうです。遠いハイチで力を合わせている人たちの更なる活躍を祈ります。

2011年2月1日火曜日

札幌で原画展開催です!

絵本『手を洗おう/げんきのもと』の原画を札幌でご覧いただけます。札幌は『げんきのもと』の作者であるすごうえりなさんのお膝元です。

『手を洗おう』
ハイチのこども、チマリスとブーキーの二人はなかよしです。おなじように川であそび、おやつを食べました。それなのにブーキーだけがおなかをこわしてしまったのは、どうして?

『げんきのもと』
ヘンリーは、パパやママ、みんなにきいてまわります。げんきで力持ちになるための“げんきのもと”ってなあに?

【日時】 2011.2.10~15/11:00~19:00 /水曜休/最終日~18:00
【場所】 石の蔵 ぎゃらりぃ はやし 札幌市北区北8条西1丁目1-3   
地下鉄南北線札幌駅より徒歩5分/JR札幌駅北口より徒歩3分/駐車場有   
TEL/FAX: 011-736-0884 /011-736-0884

【日時】 2011.2.16~27/12:00~19:00 /月曜休/最終日~18:00
【場所】 れんがギャラリー/カフェー旧鎌田志ちや 札幌市中央区南10条西9丁目1-30
地下鉄南北線中島公園3番出口より徒歩10分/市電山鼻9条より徒歩7分   
TEL/FAX: 011-594-8681 /011-594-8681 URL: http://www.tonden-street.com/

【料金】1ドリンクオーダーお願いします。
【主管/お問合せ先】E-MAIL: wwording-information@yahoo.co.jp
【主催】 ハイチ友の会

2011年1月25日火曜日

やっと手洗い小冊子配布開始!

 当会が作った絵本を元に、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンが「手を洗おう」のブックレットを制作し、ハイチでの配布がついに始まりました。

 出発は6月。青山学院大学でのランチョンセミナーでハイチ大地震とその後の支援についてお話させていただいた際、ハイチ赴任を控えたワールド・ビジョン・ジャパンの加藤さんが聴衆にいらっしゃいました。当時は初版が完売し、増刷の準備を進めている中で、絵本の実物をお見せできないまま、それでも鼻息荒く、この絵本はハイチで今後必ず問題となる感染症対策に有効だと、これをハイチで活用してもらうのが夢だと語ったところ、7月、ハイチから加藤さんから例の絵本に興味があると連絡がありました。だって、雨上がりのハイチって、震災前でもこんな写真のような感じなんですもの、加藤さんだってこれは「どけんかせんといかん!」と思ったのでしょう。
 
 それからメールのやり取りを重ね10月には完成するかと思われたものの、その後のハリケーン、そしてコレラの蔓延がブレーキとなってしまいました。それでも2010年内に配布の見通しでしたが、今度は大統領選後の混乱、大規模デモなどで遅れに遅れ、出来上がったとの連絡が来たのは奇しくも1月12日でした。
 その後私の手元に届いたのは翌週でしたが、思っていたよりちゃんとした紙で、フルカラー、必要最小限の情報をコンパクトにまとめた11ページの小冊子は、いろんな人の想いがつまっていて、私にはずっしりと重く感じました。絵を描いてくれたのは当時高校3年生の女の子2人。今、美大生になっています。彼女たちも喜んでくれるでしょう。
ブックレットの配布いたる背景などは下記HPで詳しく紹介されております。http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001101210003

2011年1月22日土曜日

ハイチの至宝、アゾールのCD発売

昨年5月にも来日したハイチ人コンガ奏者、アゾールのCD「Haitian Spiritual Wind  Vol2」がリリースされました。このCDは2009年に日本で録音されたものですが、このときのツアーでハイチ友の会も彼を招いて富士吉田のナノリウムにてライブを開きました。太鼓と唄だけなのに伸びやかで表情豊かな音楽を溢れさせるアゾール。あの年、あの時の彼は確かに神がかっていた。
このCDはそのツアーをコーディネイトした手島さんがお作りになりましたが、「ハイチの復興にはまだまだ遠い道のりですが、アゾールの友人として出来ることを少しずつ続けていきたい」と思い、売り上げから1枚につき500円をハイチ復興支援に取り組むNGOに寄付されるとのことです。
販売元:ハイチ文化交流の会 http://www.cafe-polepole.com/

2011年1月20日木曜日

ハイチ政治の行方


 会員の山田さんが、現地紙の最近の報道から纏めてくださいましたのでご紹介します。

2010年11月28日に行われた大統領選挙は、大規模な選挙違反行為が行われたとして、その日の内に19人の大統領候補者のうち12名が選挙の無効と再選挙実施を求める異常事態で始まった。臨時選挙管理委員会はこれを無視して、12月7日に、決選投票は今回の選挙で1位となったMirlande Manigat氏と2位のJude Celetin氏の間で行われると発表した。
この決定に対し、国内で暴動が起こり数名の死者が出る事態となったことから、Rene Preval 大統領は、アメリカ州機構に選挙結果の精査を要請した。これに応えてアメリカ州機構は1月13日に、調査の結果、決選投票は第1位のMirlande Manigat氏と第3位のMichel Celestin氏で行われるべきと報告した。 この報告の結果、決選投票をどのように行うかについて政治が混乱していた。
1月16日、1971年から86年まで独裁者としてハイチを私物化していたJean Claude Duvalier 元大統領が突如帰国した。同氏の帰国の意向は明らかにされていないが、スイスに隠していあった資産がスイス政府に押収される怖れが強まっていたことと関係があるともされている。 また、同氏に対して国際人権委員会が大統領在任中の数々の殺人事件に関し、逮捕を要請する可能性があるとの情報もあり、ハイチの政情は一層不安定になってきている。
昨年20万人以上の死者をだしたハイチ大地震の復興は期待したようには進んでいないことに加え、国連が持ち込んだと疑われているコレラ騒動も、死者が3000名以上に上ると見込まれており、ハイチ国民にはかなりのイラダチが積もっていると見られている。 
(ニュース出典:Altelpress紙、AHP紙 文責:山田貴彦)