2010年10月22日金曜日

ハイチ北部でコレラ流行 数日で1500人感染、死者135人

時事通信社からの引用です。
サンマルクは港があり交易の中心地。アルティボニトはハイチ最大の穀倉地帯。
被災地域への感染拡大は時間の問題かも(オザワ)。

2010年10月22日9時6分
 【サンパウロ時事】今年1月に約25万人が死亡する大地震に見舞われたカリブ海の島国ハイチの北部でコレラが流行し、保健当局者は21日、過去数日間で1500人が感染し、既に135人が死亡したと語った。AFP通信が伝えた。
 コレラは首都ポルトープランスの北方100キロにあるサンマルクで発生し、犠牲者は中部から北部へ流れるアルティボニト川の流域に集中。ただ、地震の被災者が多く暮らす首都やその周辺では、まだ大きな被害は出ていないという。
 地震後の復興が遅れているハイチでは、被災者が劣悪な衛生環境下での生活を余儀なくされ、感染症のまん延が懸念されていた。現地の医師はAFP通信に対し、「下痢が集団発生し、あらゆる年代の患者が死亡している。感染地域の水質が原因だ」と語った。 
[時事通信社]

2010年10月20日水曜日

短期駐在員無事に帰国

9月4日に日本を発たれ、ハイチ大地震の震源に近いレオガン近郊に滞在し活動していただいた早川さんが任務を一区切りされ19日無事に帰国されました。、当会が現地NGOと協力して行っている、農作物生産力強化事業の実態調査および現地スタッフのサポート、4月に当会がおこなった緊急テント支援の成果についての調査、震災復興支援のニーズの調査などに取り組んでいただきました。

今回の早川さんの派遣でよりはっきりしたのは、農業指導などでは高い能力を発揮する現地NGOのGEDDH(ジェド)のメンバーですが、種の購入や計算、領収書の管理、銀行口座の管理などについてはかなり不慣れで訓練を要するということです。どうも明確な悪意や怠慢というよりも、細かいことを気にしないおおらかさや、いずれどうにかなるさという楽観主義がその行動の根っこにあるようなのですが、これでは今後、大きなドナーとなりうる国際NGOの信頼を勝ち得て対等に渡り合っていけません。
(注:GEDDHは大きな額の金銭管理や事務処理を外国人シスターに任せて実働しか担ってきませんでしたが、大地震を機にそのサポートが途切れ、急速に自立せざるを得なくなったのです。)

おかしいと思うことをいちいち理由を問い、修正を求め、なぜそうしなければならないかを根気よく説明し、行動に反映させていってもらうこと。これは並大抵の苦労ではありません。正直めんどくさいし、指摘するこちらが強迫神経症なんじゃないかと落ち込みたくなることもありますが、しかし、真の組織のエンパワーメント(自分自身の力で問題や課題を解決していくことができる社会的技術や能力を獲得すること)を達成するには必要な作業です。こつこつと取り組んでいかねばと思います。

早川氏の活動の成果と今後の方針をまとめた上で、帰国報告会を年内に複数個所で企画する予定です。「ぜひ我が街、我が組織で報告会を!」というお申し出をいただける方は当会事務局までお問い合わせくださいませ。
055-237-5126(電話/ファックス) メール:friendsofhaiti@mindspring.com

2010年10月16日土曜日

ハイチに手作りソーラーパネルを!


10月11日に笛吹市八代町岡区有志の方々より、手作りのソーラーパネル寄贈の申し出をいただき、贈呈式に行ってまいりました。ちょっと大きいですが女性でも運べるもので、54cm×63cmパネルの部分と箱型のバッテリー収納部分で分離できる、いたってシンプルなつくりのものです。
この活動は国際協力NGOソーラーネットさんの取り組みに、山梨県電気工事工業組合青年部の広瀬さんが賛同しノウハウをつたえ、旧八代町岡区の地域住民が協力してくださったものです。写真では青く見えるパネルのパーツが繊細で割れやすく、作業は小学生から悠々自適の70代の方々が力を合わせて取り組んでくださったそうです。

40Wの出力しかありませんが、バッテリーとアダプターが搭載されており、携帯電話の充電や蚊よけ、PCの電源取りなどの目的で、日本人派遣員が、日本の電子機器を使うのには十分だと思います。曇天でも充電でき、晴天の下で発電しながら使うのが一番効率がいいそうですが、充電したバッテリーを使って夜間も使用可能。今、私の自宅でいろいろなものの充電を試しているところです。
2009年11月、地震の震源とされるハイチのオランジエ地区で、この4分の1くらいのソーラーパネルでラジオを聴いているのを見かけたことがあります。ハイチでもこのパネルはきっと受け入れられるのではないかと期待しています。

詳しい使い方はマニュアル化し、現地での使用ルールなども検討の上、早ければ来月下旬にでも現地に持ち込みたいと考えています。 うまくいけばまたこのブログで使用状況を報告します!

2010年10月15日金曜日

佐藤文則写真展 新宿・コニカミノルタプラザにて開催


ハイチ・報道写真の日本における第一人者、佐藤文則さんから写真展のお知らせをいただきました。
テヤ・トランブレ -ハイチ大地震ー
10月19日から29日まで、新宿コニカミノルタプラザ ギャラリーAにて
10時半~19時(最終日は15時まで) 
無休/入場無料
写真展タイトルの「テヤ・トランブレ」は、ハイチのクレオール語で「地震」を意味する言葉だそうです。http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010october/gallery_a_101019.html

佐藤さんは震災から3週後にハイチ入りされましたが、彼と同じく、慣れ親しんだ街並みが破壊された様というのは、ただそれだけでも人の心を傷つけるものだということを私も現地を訪れ痛感しました。

写真展のお知らせとあわせて、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会編『「戦地」に生きる人々』集英社新書を謹呈いただきました。街並みや人間関係がずたずたにされる戦地で行きぬく人々の現実。そこに生きる人々の痛みや強さがほとばしる作品です。

佐藤文則(さとう・ふみのり)
フォトジャーナリスト。明治大学文学部卒業後、1979年に渡米し、San Francisco City Collegeで写真を学ぶ。フォトエージェンシーの「Impact Visuals」(New York)、「Sipa Press」(New York)を経て、現在「OnAsia Images」(Bangkok)に所属。1988年からハイチ取材を開始。他に米国、東南アジア諸国を中心に活動する。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。
「慟哭のハイチ 現代史と庶民の生活」(凱風社)、「ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち」(凱風社)、写真集「ハイチ 圧制を生き抜く人びと」(岩波書店)
モノクロプリント 全紙 約35点

アクセス
〒160-0022東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4FJR新宿東口、地下鉄丸の内線「新宿駅」A7出口から徒歩1分(フルーツの新宿高野4F)

2010年10月13日水曜日

山梨中央銀行ロビーで絵本の原画展開催中


8月の甲府市・元麻布ギャラリーでの絵本原画展に引き続き、甲府市中心部の山梨中央銀行本店ロビーでも原画展が始まりました。仲良しのパニの会と共催です。8月の展覧会に足を運んでくださった行員さんが声をかけてくださり実現した企画です。広々とした天井の高いロビーに原色の絵本の原画が掲げられ、行内はいつもと違った雰囲気に。より多くの方の目に留まれば幸いです。
ちなみにこの写真は同行にお勤めの代表の小中学校の同級生M君が撮ってくれました。
本当にありがとう。

来年2月ごろには原画は北海道・札幌を旅する計画もあります。これに力を貸してくれるのも高校の同級生だったりします。ハイチを通じて旧交を温め、心がほっこりしています。
そしてまた各地で新たな出会いに恵まれ、絵本を通じてハイチに思いを馳せてくださるかたがたの輪が広がればと願っています。