2012年1月13日金曜日

ハイチ大地震から2年がたちました

1月12日は2年前にマグネチュード7.5の直下型地震がハイチの首都ポートプリンスを襲った日です。
当初22万人とも言われた犠牲者の数は、地震をきっかけに知己を得た吉木健氏によると、2011年改正のハイチ政府の報告では31万6千人と修正されました。どうしてこれほどまでの死者になったかは説明がありません。また63万4千人が難民テントで住むことを余儀なくされています。

そして昨年3月11日以降、私たちハイチ友の会のハイチ支援の手法もこれまでとは変更せざるを得なくなりました。そこで大きな傷を負った国同士の絆を大切にしたいと考え、今年度の目標として当会作成のハイチ関連の絵本を、東北の被災地に400冊提供したいと考えました。すでに200冊が現地に送られていますが、残り200部の配布についてはまだあてがありません。以下の文章は転送フリーですので、多くの方に協力を呼びかけていただけましたら幸いです。

========以下転載自由===========
ハイチ支援NGOのハイチ友の会代表・小澤幸子と申します。
今日は折り入って東日本大震災へのささやかな支援について、ご相談がありまして投稿させていただきました。
私は西半球最貧国といわれるハイチ共和国の支援活動を始めて16年になる、ハイチ友の会というNGOを主催しています。ご存知のとおりハイチは2011年1月に大地震に襲われ、瓦礫の下敷きになり推定20~25万人もの人が亡くなりました。
私は内科の医師をしており、もともと貧しい国であったハイチで子どもたちの手指の衛生の大切さを伝える絵本「手を洗おう/げんきのもと」を作っておりましたが、被災後の不衛生な環境でコレラが蔓延したこともあり、その「手を洗おう」の簡易版を現地で配布する活動をおこなっています。

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20110202-OYT8T00745.htm

絵本については以下に情報があります。
http://www.amazon.co.jp/%E6%89%8B%E3%82%92%E6%B4%97%E3%81%8A%E3%81%86-%E3%81%92%E3%82%93%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%A8-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%81%E5%8F%8B%E3%81%AE%E4%BC%9A/dp/4904784006/ref=cm_cr_pr_product_top

今年もインフルエンザのはやる季節を迎えました。ご承知のとおり、インフルエンザの予防に一番有効なのはうがいやマスク以上に手洗いが大切です。
そこで私たちは、被災地での感染症の流行が東日本大震災でも常に心配されていることから、日本語とハイチの現地語が併記されたこの絵本を被災地に400冊を提供したいと考えています。実は昨年3月にも計画したのですが、受け取ってくださる組織・団体・個人とのつながりを構築できないまま季節がめぐってしまいました。

そこでお心当たりの受け取ってくださる組織・団体・個人の方がいらっしゃいましたら、送料等は当方負担で、1冊からでも受け付けてお届けいたしますので、お申し出いただければ幸いです。
ハイチ大地震後に作った絵本の第2版には震災に寄せてということで以下のような文章を入れました。


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「ハイチ大地震に寄せて
 カリブ海の島国、ハイチ共和国で2010年1月12日にマグニチュード7.0の地震が発生しました。震源が首都に近かったこともあり、推定20万~25万人の犠牲者、150万人以上の被災者が生じたのです。日本の皆さん、阪神淡路大震災の犠牲者が6,434人だったことから、この地震の被害の大きさを想像してください。
 ハイチではこれまでも、不安定な政治、経済格差、脆弱な医療体制、環境問題など、現代社会が抱えるあらゆる問題に直面してきました。歴史的にも苦難の道を歩んできたハイチが、さらにこのような過酷な運命に翻弄されるのは、残念でなりません。
 ハイチは壊滅状態となりましたが、それでも人々は生きていかなくてはなりません。この地震復興を手掛かりに、今こそ国際社会は、長期的な視点でハイチに援助の手を差し伸べるときではないでしょうか。私たちハイチ友の会も微力ながら、皆さんとともに、ハイチの人々が再び立ち上がるために支援してまいります。
2010年夏         ハイチ友の会事務局 代表 小澤 幸子 
 この絵本の収益は、この絵本をハイチの子供たちに届ける活動に使われます。」
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最後の段落の「ハイチ」を「東北」に置き換えても、全く違和感の無い辛い状況のなか、地震がつなぐ日本とハイチの縁を感じつつ、今、私たちにできることを模索してまいりたいと願っています。
クリスマスやお正月を経ており、すでにインフルエンザの広がりがささやかれる中、すでにタイミングを逸しつつありますが、被災地で特に子どもさんたちへのプレゼントにしていただけたら、当方としてもうれしく思います。厚かましいお願いではございますが、どうかご協力のほど、宜しくお願いいたします。

小澤 拝

1 件のコメント:

  1. あいかわらずご活躍されているようですね。
    今後も頑張ってください。

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