2010年11月25日木曜日
コレラ対策に「手を洗おう」!
コレラの流行で既に1100人超が死亡しているハイチ。
大地震以前から上下水道の整備がほとんどなされていなかった同国で、ごみ収集サービスもなく栄養状態の悪い人々が夜露にぬれながら避難民キャンプで集団生活を送ったら、どんなことがおきるか火を見るより明らかでした。
震災直後より感染症の流行の懸念をいだき、昨年9月に出版した衛生教育に有効な絵本「手を洗おう」の簡易版を現地に届けることを訴え続けてきました。
そもそも私たちは多くの義援金をお預かりしたことから、絵本の簡易版を作ることは不可能ではありませんでした。しかし、私たちのような小さなNGOには、それを現地でより多くの子どもたちに分配・配布・普及活動まで行うには圧倒的に組織力に欠けていました。せっかく、現地語に訳されており、しかも内容はWHOが推奨する感染性下痢症の予防と対策を、わかりやすく伝えるものがすでにここにあるのに・・・。それがこの度、国際NGO、ワールドビジョン・ジャパンの協力で絵本のブックレット版が現地で製作され、多くの避難民キャンプや学校などで、手指の衛生を啓発する活動に活かされることになりました。
この計画は6月に青山学院大学のセミナー(このブログでも紹介しましたね)で講演させていただいた際に、参加されていたワールドビジョン・ジャパンのハイチ担当者のKさんが関心を持ってくださったことに端を発します。7月には青写真が描かれていましたが、ハイチというお国柄もあり、計画はゆっくり、でも着実に実現に向けて動き出しています。残念なことにすでにコレラが蔓延してしまいましたが、その拡大を食い止める一助となれば幸いです。
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