9月4日に日本を発たれ、ハイチ大地震の震源に近いレオガン近郊に滞在し活動していただいた早川さんが任務を一区切りされ19日無事に帰国されました。、当会が現地NGOと協力して行っている、農作物生産力強化事業の実態調査および現地スタッフのサポート、4月に当会がおこなった緊急テント支援の成果についての調査、震災復興支援のニーズの調査などに取り組んでいただきました。
今回の早川さんの派遣でよりはっきりしたのは、農業指導などでは高い能力を発揮する現地NGOのGEDDH(ジェド)のメンバーですが、種の購入や計算、領収書の管理、銀行口座の管理などについてはかなり不慣れで訓練を要するということです。どうも明確な悪意や怠慢というよりも、細かいことを気にしないおおらかさや、いずれどうにかなるさという楽観主義がその行動の根っこにあるようなのですが、これでは今後、大きなドナーとなりうる国際NGOの信頼を勝ち得て対等に渡り合っていけません。
(注:GEDDHは大きな額の金銭管理や事務処理を外国人シスターに任せて実働しか担ってきませんでしたが、大地震を機にそのサポートが途切れ、急速に自立せざるを得なくなったのです。)
おかしいと思うことをいちいち理由を問い、修正を求め、なぜそうしなければならないかを根気よく説明し、行動に反映させていってもらうこと。これは並大抵の苦労ではありません。正直めんどくさいし、指摘するこちらが強迫神経症なんじゃないかと落ち込みたくなることもありますが、しかし、真の組織のエンパワーメント(自分自身の力で問題や課題を解決していくことができる社会的技術や能力を獲得すること)を達成するには必要な作業です。こつこつと取り組んでいかねばと思います。
早川氏の活動の成果と今後の方針をまとめた上で、帰国報告会を年内に複数個所で企画する予定です。「ぜひ我が街、我が組織で報告会を!」というお申し出をいただける方は当会事務局までお問い合わせくださいませ。
055-237-5126(電話/ファックス) メール:friendsofhaiti@mindspring.com
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