2013年1月16日水曜日

写真展開幕!ギャラリートーク、佐藤さん、菅野さんありがとうございました





「大地震を乗り越えて ハイチと日本」写真展が1月12日から始まりました。


1月11日に日川高校の生徒会はじめ有志の皆さんの協力で2時間かけて作品を展示し、13日には報道写真家の佐藤文則さんをお招きしてギャラリートークが行われました。

「アイチ、フィニ・・・(ハイチは終わった)」
そう、つぶやいた佐藤さんのハイチ人の友人の一言を切り口に、ゼロからというよりもマイナスからの復興の道を歩むハイチの市井の人々の暮らしや街並みを紹介しつつ、1988年から2008年までの取材の軌跡をスライドショーで見せていただきました。

 ひきつづき、東日本大震災後の陸前高田の市民の声を丹念にひろったドキュメンタリー、「きょうを守る」を上映後、菅野結花監督のお話を伺いました。佐藤さんの東北の作品は被災直後の様子をとったハードなものが中心でしたが、映画は被災から数か月後の被災者の実感を、監督の身近な方々の語りで伝えようという試みは、震災を複眼的に見つめたいという今回の企画のねらいにぴったりでした。

 その後、佐藤さん、菅野さんとハイチ友の会代表の小澤も交えて短い時間でしたが対話しました。そこで印象的だったのは、お二人とも「今からでも遅くないので、ぜひ自分の目で被災地を見てほしい」と語っていたことです。震災の記憶の風化が進んでいますが、一度でも現地に触れた人と、そうでない人ではそのスピードは全く違ってくるということなのでしょう。今だしんどい気持ちでいる人たちの心を、さらにもっと辛く寂しくさせるのは、震災が忘れられてしまうことではないかと思います。

あの悲しみや苦しみを、私たちは忘れない。
そのきっかけにこの写真展がなることができれば幸いです。

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