ロイター通信の情報によるとアメリカを拠点に活躍するハイチ出身のヒップホップ歌手、ワイクリフ・ジョン氏(37)が今年11月28日に行われる大統領選への立候補を表明したそうです。
今月の米タイム誌とのインタビューでジョン氏は「この国がつぶれていくのをただ傍観していたら、夜も眠れなくなる」と述べ、大地震に見舞われたハイチの復興に指導者としてかかわることを立候補の動機に挙げたとか。彼は大地震以後、ハイチ支援の旗振り役として活躍してきましたが、これまでもハイチの子どもに奨学金を出す財団を設立するなど社会貢献活動にも長く関わってきました。
ロイター通信によると、「大統領選には、アレクシ元首相やジョン氏のおじにあたるレイモン・ジョセフ前国連大使らが立候補を表明しているが、豊富な資金と若年層への圧倒的な人気を誇るジョン氏は有力候補になりうる。ただ、大統領候補になるにはハイチ国内に住所を持ち、過去5年間ハイチに住み続けていなければならないという憲法規定があり、9歳で米国に移住したジョン氏は資格審査ではねられる可能性がある。選管は候補者名簿を今月17日に発表する予定だ。 」
真偽のほどは定かでないのですが、彼がローリン・ヒルらと「フージーズ(The Fugees)」として活動していた1997年、グラミー賞を受賞した際、その壇上にハイチ国旗を持って駆け上がった彼は、国旗の天地を逆にして高々とかかげたとか。緊張のあまりうっかりしたのか、幼くしてハイチを離れた彼は国旗をあまり見慣れていなかったのか。この話は当時人づてに聞いただけなのですが、ちょっと胸が痛んだエピソードとして忘れることができません。
今日は17日。ジョンはハイチの未来のリーダー足りえる資格を手にできたのか?!
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