2011年1月25日火曜日

やっと手洗い小冊子配布開始!

 当会が作った絵本を元に、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンが「手を洗おう」のブックレットを制作し、ハイチでの配布がついに始まりました。

 出発は6月。青山学院大学でのランチョンセミナーでハイチ大地震とその後の支援についてお話させていただいた際、ハイチ赴任を控えたワールド・ビジョン・ジャパンの加藤さんが聴衆にいらっしゃいました。当時は初版が完売し、増刷の準備を進めている中で、絵本の実物をお見せできないまま、それでも鼻息荒く、この絵本はハイチで今後必ず問題となる感染症対策に有効だと、これをハイチで活用してもらうのが夢だと語ったところ、7月、ハイチから加藤さんから例の絵本に興味があると連絡がありました。だって、雨上がりのハイチって、震災前でもこんな写真のような感じなんですもの、加藤さんだってこれは「どけんかせんといかん!」と思ったのでしょう。
 
 それからメールのやり取りを重ね10月には完成するかと思われたものの、その後のハリケーン、そしてコレラの蔓延がブレーキとなってしまいました。それでも2010年内に配布の見通しでしたが、今度は大統領選後の混乱、大規模デモなどで遅れに遅れ、出来上がったとの連絡が来たのは奇しくも1月12日でした。
 その後私の手元に届いたのは翌週でしたが、思っていたよりちゃんとした紙で、フルカラー、必要最小限の情報をコンパクトにまとめた11ページの小冊子は、いろんな人の想いがつまっていて、私にはずっしりと重く感じました。絵を描いてくれたのは当時高校3年生の女の子2人。今、美大生になっています。彼女たちも喜んでくれるでしょう。
ブックレットの配布いたる背景などは下記HPで詳しく紹介されております。http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001101210003

2011年1月22日土曜日

ハイチの至宝、アゾールのCD発売

昨年5月にも来日したハイチ人コンガ奏者、アゾールのCD「Haitian Spiritual Wind  Vol2」がリリースされました。このCDは2009年に日本で録音されたものですが、このときのツアーでハイチ友の会も彼を招いて富士吉田のナノリウムにてライブを開きました。太鼓と唄だけなのに伸びやかで表情豊かな音楽を溢れさせるアゾール。あの年、あの時の彼は確かに神がかっていた。
このCDはそのツアーをコーディネイトした手島さんがお作りになりましたが、「ハイチの復興にはまだまだ遠い道のりですが、アゾールの友人として出来ることを少しずつ続けていきたい」と思い、売り上げから1枚につき500円をハイチ復興支援に取り組むNGOに寄付されるとのことです。
販売元:ハイチ文化交流の会 http://www.cafe-polepole.com/

2011年1月20日木曜日

ハイチ政治の行方


 会員の山田さんが、現地紙の最近の報道から纏めてくださいましたのでご紹介します。

2010年11月28日に行われた大統領選挙は、大規模な選挙違反行為が行われたとして、その日の内に19人の大統領候補者のうち12名が選挙の無効と再選挙実施を求める異常事態で始まった。臨時選挙管理委員会はこれを無視して、12月7日に、決選投票は今回の選挙で1位となったMirlande Manigat氏と2位のJude Celetin氏の間で行われると発表した。
この決定に対し、国内で暴動が起こり数名の死者が出る事態となったことから、Rene Preval 大統領は、アメリカ州機構に選挙結果の精査を要請した。これに応えてアメリカ州機構は1月13日に、調査の結果、決選投票は第1位のMirlande Manigat氏と第3位のMichel Celestin氏で行われるべきと報告した。 この報告の結果、決選投票をどのように行うかについて政治が混乱していた。
1月16日、1971年から86年まで独裁者としてハイチを私物化していたJean Claude Duvalier 元大統領が突如帰国した。同氏の帰国の意向は明らかにされていないが、スイスに隠していあった資産がスイス政府に押収される怖れが強まっていたことと関係があるともされている。 また、同氏に対して国際人権委員会が大統領在任中の数々の殺人事件に関し、逮捕を要請する可能性があるとの情報もあり、ハイチの政情は一層不安定になってきている。
昨年20万人以上の死者をだしたハイチ大地震の復興は期待したようには進んでいないことに加え、国連が持ち込んだと疑われているコレラ騒動も、死者が3000名以上に上ると見込まれており、ハイチ国民にはかなりのイラダチが積もっていると見られている。 
(ニュース出典:Altelpress紙、AHP紙 文責:山田貴彦)

2011年1月17日月曜日

番組のお知らせです

シスター須藤のハイチでの活躍を追ったドキュメンタリーが放送されます。
昨年秋にハイチに戻られた後、ぎっくり腰に悩まされつつも、持ち前のバイタリティーで復興支援に奔走するシスター。この人の働きを目にするたびに、人間には限界などないのではないかと思います。

「ハイチのマザーテレサ  83歳日本人女医の挑戦」
放送日 2011年1月23日(日) 
よる10:00~11:00NHK 教育テレビ ETV特集

私たちと共同プロジェクトを運営している農業系NGOのGEDDH(ジェド)のメンバーは、 シスターに刺激されて活動を始めた面々です。きっとTVでも姿を見せると思います。 ぜひご覧ください。

JAFSハルハロ「Fランチ」はなごやかに


 1月15日、社)アジア協会アジア友の会主催のハロハロFランチというランチョンセミナーで、当会の短期駐在派遣員の早川氏が活動報告をさせていただきました。早川氏いわく、関係者も入れて総勢20人弱ほどでしたが、アットホームな雰囲気で食事をしながら、なごやかに終えることが出来たそうです。ハイチの状況や、そこに至るまでの歴史、そして「ハイチ友の会」の取り組みに理解を深めていただけるような内容でしたが、主催者の方からは「これからも生きの長い支援活動を余儀なくされる国のようですね。 一番必要とされる人々の開発教育を、民間の草の根の地道な活動で行われることが出来るなら着実に根づいてくると信じます。」との励ましのお言葉をいただきました。

2011年1月14日金曜日

この1年間の当会の歩みを報告しました


1月13日は山梨市で活動報告会を開催しました。とっても寒い夜だった上に、広報が不十分だったせいか、来場者は本当に少なかったのですが、活動を振り返り、今後を見つめる上でよい機会となりました。活動の概要は以下のとおりです。


 1. レオガン近郊の農民へ550張の緊急テント支援
 2. マプー村・ボヨテ村での農作物生産力強化事業
 3. チビー村での井戸修繕事業
 4. 地震で破壊された灌漑用水路補修事業計画
 5. 国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンと共同し
    「手を洗おう」のブックレットを制作・配布計画


このところ、マスメディアではハイチ大地震から1年を節目に復興の歩みを取り上げていました。当会の取り組みは派手さもなく、ゆっくりではありますが、継続的な支援をこれからも続けていきたいと思います。 

報告に引き続き、「ミラクル・バナナ」の上映会をおこないました。

会場に東京から足を運んでくださった男性からいただいたメッセージがうれしかったので紹介させていただきます。


「苦難の歴史を歩んできたというハイチ。
それを象徴するかのように「ミラクルバナナ」で取り上げられたプロジェクトも現在は行われていないという。
そして大地震の発生。
ハイチに未来はあるのだろうか?
ある。だからこそハイチ友の会は活動してきた。その報告をするのは後ろを、上映をするのは先を、それぞれ確かめるため。
2011年1月13日ハイチ友の会の新たな始まり
たくさん実れ!!ハイチへの思い」

ハイチアート展覧会,終わりました


1月11,12日、霞ヶ関の憲政会館で行われた絵画展は盛況のうちに終了しました。

場所柄、政治家の方々が立ち寄ってくださり、ハイチの絵に目を留め、NGOの説明にも耳を傾けてくださっていました。


在日ハイチ大使の息子さんがたまたま来日されており会場にお見えになっていました。流暢なクレオール語を話されるので、地震でご家族やお友達に影響はあったかと尋ねたところ、子供のころにハイチを離れたので、直接よく知っている人が犠牲になったということは知らないのだとおっしゃいました。家族の会話はクレオール語ですが、幼いころに米国にわたり、米国で教育を受けているのだとのこと。しかし、絵を見つめつつ、胸の辺りをこぶしで軽くたたきながら、「心はハイチ人だよ」と微笑んだのが印象的でした。

2011年1月5日水曜日

関西でも報告会をします!


新年、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


1月14日金曜日に 1年前、ハイチを襲った大地震の被害 状況・救援状態・今後の課題などを報告する場を NPO法人 アジア子供支援フジワーク基金と(社)アジア協会アジア友の会のご協力のもと、大阪で得ることができました。関西に拠点のない当会にとっては大変ありがたいことです。前日には山梨で代表の小澤が報告します。どうぞ友の会の活動を直接お話できる貴重な機会です。ぜひご参加ください。


日時 : 平成23年度1月14日(金)  12:00 ~ 13:30 

場所 : (社)アジア協会アジア友の会 ハロハロFランチ

会場  大阪市西区江戸堀1-2-16 山下ビル4F

参加費 : ハロハロFランチ参加費として 1,000円

内容 : 早川 健司 氏  (ハイチ友の会短期派遣駐在員)

         「カリブ海の‘アフリカ’ ~ハイチ~ 」
2010年1月12日(現地時間)ハイチ首都郊外がマグニチュード7.0の大地震に見舞われ、 発生当時、ハイチ。報告者の早川さんは日本大使館で草の根無償資金協力委託員として活動中に被災されて帰国。9月から1カ月半「ハイチ友の会」 が取り組んでいる農産物生産強化事業の実態・復興支援ニーズ等の調査に派遣されま した。その様子を報告します。
 早川さんは、これまでセネガル他を舞台に青年海外協力隊,ユニセフ,JICAなどでご活躍されている方です。