2010年6月24日木曜日

ハイチ復興国際支援の最初のプロジェクト固まる

当会の協力者の方から、以下のような情報の翻訳が寄せられました。
(AlterPresse 2010/6/17)

6月17日、クリントン元米国大統領とベルリーブハイチ首相が共同代表を務める「ハイチ復興臨時委員会(CIRH)」から最初の資金援助プロジェクトが発表された。

それによると、ハイチ政府予算に対して45百万ドルを支給するもので、このプロジェクトにはノルウェーとブラジルからの基金が充てられるものである。

この他に、クリントン基金からレオガンとプチ・ゴアーブの罹災住民の仮設住宅建設に1千万ドルを支給するプロジェクト、また、メキシコの実業家カルロス・スリム氏とカナダの実業家フランク・ジウストラ氏から中小企業支援基金として2千万ドルの資金提供が承認された。

(コメント)
1月12日に発生した首都ポルトー・プランス大地震の復興に対して、国際社会は国連(3月31日)の支援決議に基づいて5年間で100億ドルの支援を約束したが、具体的なプロジェクトが固まらず、ハイチ国民は強い不安とイラダチを見せていた。

遅れの原因の一つには、国際社会がこれまでの個別対応方法ではなく、支援窓口を支援国政府とハイチ政府が共同で設立した「ハイチ復興臨時委員会」に一本化したことが挙げられる。国内には、これは国際社会によるハイチの再植民地化につながりかねないとの批判も出ている



(翻訳・コメント文責:山田貴彦)

2010年6月22日火曜日

ハイチのマザーテレサ


小澤のこれまでの渡航のたびにお世話になっている、
クリストロア宣教修道女会のシスター須藤昭子さんの
ドキュメンタリーが放送されます。

クリストロア会はクラックプラン(就学援助の里親支援制度)でも
お世話になっているカソリックの修道会です。


NHK BS-1
BS世界のドキュメンタリー
「ハイチのマザー・テレサ」 
7月10日(土) 24時00分~24時50分 
[同じ意味ですが 11日(日)00時00分 ~00時50分]
http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html
再放送がありますが、まだ未定。

昨日、別件でシスターとお話しましたが、彼女が拠点としていた
シグノにある修道会の宿舎は全壊したものの、
仮設住宅が建設されることになったそうです。
出来上がりがいつになるか不透明なものの、
いつかまたハイチに帰れるという希望で、
久しぶりにシスターの明るい声が聞けました。


ハイチの人たちと共に、常に現場で試行錯誤を繰り返してきた人の
言葉の重みをBS1で受け止めてください。

2010年6月16日水曜日

怒涛の講演ラッシュ

今月はあちこちに出没しています。一部を簡単にご報告させていただきます。
まず京都で講演の合間に短期駐在員候補者のIさんとお会いしました。

中東を多く取材された経験をお持ちのジャーナリストですが、今後は支援活動にシフトしていきたいとお考えの好青年です。被災後のハイチの混乱状況では彼のタフな経験が活かされるかもしれません。

ハイチとの連絡が取りづらく、雨期に入ってからの現地の様子がなかなか把握できないのですが、なるべく早く派遣の時期やミッションを明確にし、現地での事業に取り組んでいきたいと考えています。

また、10日には山梨英和高校の総合学習の一環で講演会を開いてくださいました。同校では事前学習として当会作成の「手を洗おう」という紙芝居を題材に、ハイチの子どもたちの生活環境についての理解を深めておられました。「ハイチの人たちの大多数が安全な水へのアクセスが得られるようになるにはどれくらいの時間がかかると思うか」とか、「復興支援にはいくらくらいの支援金が集まれば達成できると思われるか」という難しい質問が寄せられました。生徒さんの「どうしたら現状を変えられるのだろう」という疑問がその根っこにあるのですが、真剣に考えてくださったことがよく伝わってきました。

そして昨日、青山学院大学で、国際交流共同研究センター主催のランチョンセミナーにお招きいただきました。
普段のセミナーがどのような様子なのか知らない者の大胆さで、専門家の方々を前にありふれた話になってしまったかもしれませんが、皆さん熱心に聴いてくださいました。また、ご自身のフィールドをすでにお持ちの方々でしたので、ご自分の経験に照らして、様々な連携や貢献ができるかもしれないといった、前向きな感想を寄せてくださる方も多数おられ心強く思いました。

  6月21日は日本テレビの某情報バラエティー番組でハイチ大地震を7月に取り上げるということで、取材協力の要請があり、収録に参加することになっています。素人がそういうところに出て行く気の重さはあるのですが、ハイチ報道が激減する中、震災から半年のその日に放送される予定だそうですので、どのように取り上げられるのか、しっかり見届けてこようと思います。また詳細がわかりましたらご案内させていただきます。

2010年6月3日木曜日

今月は講演・講義など目白押しです

今月はハイチ関連の講演会・イベントが多数あります。
本当に自分は常勤の勤務医か!?というすさまじいペースです。
京都や東京のイベントもございますので、興味のある方はご参加下さい。

6月5日 臨床研修医指導医懇談会にて講演(closed/長野県安曇野)

  6日 ラテンアメリカ学会にて佐藤文則さんとパネルディスカッション(京都)
      http://wwwsoc.nii.ac.jp/ajel/

  10日 13時~山梨大の社会医学講座で講演(closed)
      15時半~山梨英和高校にて講演 (closed)

15日 青山学院大学国際交流共同研究センターランチョンセミナー(東京)
       講演テーマ: 「ハイチ大地震の状況と復興支援」                    
       日時:2010年6月15日(火)12:30-13:45 ※12:15~受付を開始
       場所:青山学院大学第11会議室(総研ビル3階)
       URL: http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html (地図)
       軽食の準備がございます。※参加費は無料。要参加申込。
       ◆参加申し込み先:青山学院大学国際交流共同研究センター
       E-mail: jripec.dd@gmail.com
       メールの件名を「第4回ハイチ参加申し込み」とし、
       お名前、ご所属・役職、メールアドレスを明記して
       6月10日(木)までにお申し込を。

16日 山梨市立笛川中学校教育講演会にて講演(牧丘)(closed)
17日 清水建設安全大会総会にて講演(県内・敷島))(closed)
18日 峡東看護協会総会にて講演(県内・甲州市)
19日 『プレ医ゼミin山梨』にて講演(県内・中央市)
23日 甲州市在宅介護者研修会?にて講演

27日 港北区医師会市民公開講座にて講演(横浜市日吉・慶応大学)
       テーマ「ハイチ大地震と災害時の医療 -ハイチ復興支援の処方箋-
      パネルディスカッション「大規模災害時の医療体制」
     お問い合わせ 045-201-7362 (横浜内科学会 事務局)

■その他  シスター須藤のNHK-BSの番組放送(詳細がわかり次第紹介させていただきます)